美白|毛穴|シミ|シワ|ニキビ|くすみ|全ての肌悩みにビタミンA
こんにちは、何かと気になるさんです、今回はビタミンAやレチノールについてなるべく分かりやすく簡単に詳しくまとめました。
光老化とは?
肌の衰えの原因は80%紫外線
肌の光老化は、年齢を重ねて生じる自然の老化とは異なるもので、肌の色がくすんできたり、ハリがなくなってきて、シミ、しわ、たるみとして現れ、さらには皮膚がんが生じることもあります。
美しい肌の最大の敵は
加齢ではなく紫外線です!
人は思ったほど歳をとりません(多分)最近までシミ・シワ・たるみは歳を重ねる度に「しょうがない」と思われてきたと思います、それは間違いと最近では言われています。
肌の老化の80%は紫外線ダメージによる老化「光老化」です。光老化がシミ、くすみ、小じわなど肌に起きてくるトラブルを引き起こします。そしてこの80%の紫外線ダメージによる老化は予防とある程度の修復が可能です。
それが今回まとめたビタミンAを取り入れる事で大幅に改善できます。
ビタミンAとは?
ビタミンAとは、一般にレチノール(純粋レチノール)の事を言いますが。
広義では「レチニルエステル(パルミチン酸・プロピオン酸・酢酸(〜酸レチノール)」「トレチノイン」などいくつか種類があります。
ビタミンAはもともと生体内でレチノールという形で存在しているビタミン。
ビタミンAは細胞のDNAに働きかけ、細胞が本来持っている機能を回復させ、正常化する働きがあると言われています。
ビタミンAが行き届くと、乾燥・シミ・シワ・ニキビなどのトラブルが起こりにくい肌になります。
- ターンオーバーが正常な4週間に戻る
- 角質層が整然とする
- 線維芽細胞(コラーゲンやエラスチン)のダメージを修復&生成を促進
- メラニンの過剰な生成をとめる
- 真皮中の血管が発達し、皮膚の血色がよくなる
- 皮脂コントロールをする
ビタミンAが不足するとシミ、シワ、たるみなどの肌トラブルを引き起こします。
ビタミンAを塗ることにより、角質は滑らかになり、表皮と真皮はふっくらとし、真皮のコラーゲンやエラスチンの量が増え、健やかで美しい肌に導かれます。
レチノールとは?
もともと体内でレチノールという形で存在しているビタミンA。
レチノールはトレチノインほど強力ではないが皮膚刺激も少ない。
でも、守りのビタミンA(レチニルエステル)と言われているものに比べると、A反応と言われているレチノール反応が出るため攻めのビタミンAに分類される。
レチノールは不安定な化学物質であり紫外線によって分解する。
レチノールを皮膚に塗布すると、コラーゲンとエラスチンの生合成が促進され、しわが減少し皮膚の弾力性が高まります。
医薬部外品として化粧品に配合されたレチノールの
シワ改善作用の効能表示が承認されているんですよ
レチノールを外用した実験では、細かなシワが改善されコラーゲン産生が増加し、この研究の実施者は改善がはっきりと分かるまでには2-3か月の使用を推奨しています。
トレチノインがレチノールの10倍の効力だと考えられているため、レチノールをトレチノインの10倍配合し比較したところ3か月後に有意な差はなくなったそうです。
比較は、光ダメージ・シワやキメの細かさ・肌の明るさ・色素沈着においてなされてます。
トレチノインとは?
トレチノイン(レチノイン酸)は、効果も強く、刺激も強く、肌を紫外線から守る働きがないので、使用時には厳重な紫外線対策と保湿が必要になります。
トレチノインはレチノールの
約10倍の作用を持つとされてるんです
Dr’sコスメのゼオスキンがこのレチノールになりますよ
トレチノインの外用薬は、米国で1960年代から皮膚科での治療に使われてきたニキビや光老化に承認された医薬品になります。
日本では、ビタミンE(トコフェロール)と結合した医薬品成分トレチノイントコフェリル(オルセノン軟膏)は床ずれ、皮膚腫瘍に適応されてるそうです。
一部の皮膚科や形成外科で、院内調剤された軟膏の処方を受けることは可能です。
2008年に日本で医薬品承認されている、アダパレン(商品名ディフェリンゲル)は皮膚刺激性の副作用を改良している類似物質になります。
トレチノインの第1世代に対し、アダパレンは第3世代の合成レチノイドと言われ、同じ濃度で較べた時、アダパレンのほうが効果が早く、副作用が少ないとされています。
ニキビに関しては、トレチノインが肥厚した角質を剥離して毛穴の詰まりを解消するのに対して、ディフェリンは顆粒細胞から角質細胞になることを抑制して、ニキビを予防しますよ。
トレチノインでは、副作用のA反応(レチノイド反応)が非常に起こりやすく塗布部位の、
- 痒み
- 紅斑
- 熱感
- 皮むけ
が生じる事が多いです。
ゼオスキンの生みの親、米国皮膚科医のゼイン・オバジによれば、2・3か月の有効な反応が続いた後に効果への耐性が生じ、耐性が強くなるほど吸収されずに皮膚上に残り炎症を起こす皮膚刺激だけが続くことがあるそう。
このことからトレチノインは5か月以内の使用を推奨しています。
レチノールでは吸収された細胞内でトレチノインに変換されるため、このような反応は起こさないのです。
トレチノインを用いた治療を行ってきた吉村浩太郎氏によれば、トレチノインに耐性が生じるため連続使用は長くても8週間とし、その後1-2か月の休止を行うことで完全ではないが再び有効となるとしています。
レチノイドとは?
レチノイドは、ビタミンAに由来する点や、化学構造や機能の点で、同様の物質となる種類の事を指します。
簡単にいうと、
ビタミンA誘導体=レチノイド
そこから株分けされたレチニルエステルやトレチノインって感じです。
日本で外用剤として認可されているレチノイドは、レチノールや、パルミチン酸レチノール・酢酸レチノールなどのレチニルエステルになります。
副作用の点を抑えて代謝が容易で活性を持ちやすいレチノイドには、レチナールがあります。
レチノール(アルコール体)・レチナール(アルデヒド体)
一部はニキビや光老化、特定の悪性腫瘍といった皮膚疾患の治療に承認された医薬品で、これ以外では主に美容を目的として化粧品に配合されています。
主なものに医薬品としてはトレチノインやディフェリン。
化粧品ではシワ改善作用の効能表示が承認されたレチノールやパルミチン酸レチノールがあります。
レチノイド外用薬では、乾燥・痒み・紅斑・皮むけといったレチノイド反応(A反応)が起こることがあります。
徐々に使用量を増加させていくか、刺激の少ないレチノイドに変更したり、使用頻度を減らして下さい。
紫外線に過剰になる為、日焼け止めの使用をお勧めします。
※ちなみにレチノイド内服薬は、妊婦さんは禁忌となります。
パルミチン酸レチノールとは?
パルミチン酸レチノールの日焼け止めは
SPF20程度の効果があるんだそう
私たちの皮膚に存在するビタミンAはほとんどがパルミチン酸レチノールの形で蓄えられています。
レチノールよりも紫外線に強く、紫外線が肌へあたった際、パルミチン酸レチノールが犠牲となってくれるのです。
エンビロンの生みの親、フェルナンデス氏によれば、刺激性の強さは、
トレチノイン(最も強い5)>レチノール(3)>レチナールや酢酸レチノール(2)>パルミチン酸レチノール(1)
としています。
ヒトの皮膚ではレチノールは、主にこのパルミチン酸レチノールの形で蓄えられているのですが、皮膚からの浸透性ではパルミチン酸レチノールより酢酸レチノールの方が高いです。
レチノールが酸化するとレチナールへ、レチナールが酸化するとトレチノインとなります。
皮膚に塗布されたレチノールは主にパルミチン酸レチノール(レチニルステル)へと変換され、ごく一部はレチナールとなり、塗布されたレチナールは、主にエステル基を持つレチニルステルとなり、ごく一部がトレチノイン(レチノイン酸)となります。
ビタミンAの先駆けとなったエンビロンの製品には、このパルミチン酸レチノールが使われたスキンケア製品が多くあります【こちらも目を通して頂くと分かりやすいかなと思います】
バクチオールとは?
バクチオールはレチノールとは構造的には似ていないけど
機能的に類似しているんです
植物由来のレチノール代替成分になるのですよ
光老化のある方をランダムで比較試験した時0.5%バクチオールクリームと0.5%レチノールは、共にシワの面積と色素沈着を減少させる同等の効果はあったが、レチノールの方が皮剥けと痛みを起こしていたそうです。
レチノールのような皮むけを起こさないことからナチュラル志向の方に人気の成分になります。
0.5%バクチオールだけの含有クリームで、シワの深さを4週目で7%、8週目で13%、12週目で20%減少して細いシワや弾力性も改善された結果もあるそうです。
レチノールと比較して紫外線また加水分解に対して安定性があるので日中でも使用できます。
※植物成分であるためか、まれに接触性皮膚炎をおこしパッチテストでバクチオールが陽性となったケースが2019年に2件あるそうです。
バクチオールは、植物由来のナチュラルなものではあるけれども、人間の体内の中に自然に存在する物質ではなく、体内のビタミンAの形態とは異なります。DNAレベルでは人の体内にあるビタミンAとの関連性はないそうです。
ちなみにエンビロンの生みの親、デス・フェルナンデス先生によると、
ビタミンA初心者が使い始めるきっかけとしていいのでは。エンビロンでは、組み合わせるほかの有効成分との相性や安定性、使用期限などを考えた結果、製品に使ってはいませんが、研究や臨床経験をした結果、その作用効効果があることは確認できました。私の考えではもっと効果を高めるのであれば、やはりビタミンA。植物由来のバクチオールと違ってビタミンA(エンビロンがメインで配合しているパルミチン酸レチノール)は、もともと肌に存在している成分なので、肌にとっては自然な形なのです
とおっしゃっています
プロビタミンAとは?
β-カロテンなど体内でビタミンAに変換されるものは総称してプロビタミンAとよびます。
プロビタミンAは体内でビタミンAに変換されるカロテノイドの事です。
野菜・果物に多い黄色、オレンジ、赤などの天然色素成分がそうです
また、β-カロテンをはじめとしたプロビタミンAは、体内で必要なだけビタミンAに変換されるので過剰摂取の心配はないといわれています。
ただし、カロテノイドを過剰に摂取した場合には、指先などが黄色くなる「柑皮症」になることがあります。
柑皮症は、過剰なカロテノイドの摂取を止めれば自然と治るため、特に治療などの必要はありません。
みかんを食べ過ぎるとそうなるはね
A反応とは?
レチノイド反応、レチノール反応を
通称A反応と言います
これは、ビタミンAが不足している肌に、急に多くのビタミンAを補給した時、肌のターンオーバーが早まる(新陳代謝が促進される)ことで起こる反応のこと。
一時的に、
- 乾燥感
- ツッパリ
- 皮剥け
- 赤み
- 腫れ
- かゆみ
- ムズムズ感
などが生じます。
レチノイド反応は、毒性反応でもアレルギー反応ではないので、皮膚がビタミンAに慣れるに従い自然におさまることがほとんどです。
ただし、実際にはビタミンA反応ではないこともありますよ
本当は他の成分などが原因で肌荒れが生じているにもかかわらず、自己診断でレチノイド反応と思いこむことは危険です。症状が強かったり、長引く場合は早めにビタミンAに詳しい医師に相談する事をお勧めします。
※「これはA反応だから大丈夫」と思い込まずに、早めのご相談を。
ビタミンAを使ったスキンケアの一番の利点は?
さまざまな肌悩みをケアできるところですね
保湿因子を増やし、肌のうるおいを高めたり、さらにニキビケアにも強い。またシミのコントロールも可能にし、光老化を可逆する効果があります。つまり、どんな悩みを持つ人にとっても効果のある成分であることが利点です。
- シミ
- くすみ
- 美白
- シワ
- ニキビ
- 黒ずみ毛穴
- たるみ毛穴
- ハリ
- 乾燥
など、悩みを持つ方は是非取り入れてみて下さい。きっと変化が分かりますよ。
ビタミンC、ビタミンEなどの抗酸化物質と兼用する事で
相乗効果が増え安定度を増しますよ
長くなりましたが、最後まで読んで頂きありがとうございました。
それでは、また。
〜May you smile more〜